オリオン税理士法人
不動産の生前対策ケーススタディ

リバースモーゲージを活用した資金調達


概要

リバースモーゲージとは、ご自宅等を担保として、銀行や自治体等から融資を受け、借りたお金は死亡時に自宅等を売却し一括返済を行う仕組みのことをいいます。
日本でも最近は、年金所得だけでは生活が苦しい場合や、病気による医療費や介護費用を調達するために活用されるケースが増えてきています。

(注)上記のイメージ図は2000万円を当初借入し、その後借入利息を借入元金に加えていき、14年経過後に亡くなった際に元利合計2500万円を返済する内容になっています。なお、利息については毎月支払する方法もあります。

リバースモーゲージのメリット・デメリット

メリット

  • 生前中は自宅を売却することなく融資が受けられる
  • 生活資金以外にも利用できる
  • 利用時の収入要件が比較的緩い

デメリット

  • 融資の対象となる土地の担保評価により融資額が確定するため、対象となる住宅が戸建てに限られ、マンションや借地の場合対象外となるケースが多い
  • 推定相続人の同意が必要となる(商事信託を利用して、推定相続人の同意を不要とする場合もある)
  • 長生きすることで生存中に融資枠を使い切ってしまうことや金利上昇により返済額が膨らむ可能性もある
  • 地価の大幅な下落により、不動産の担保価値が借入残高を下回る場合には差額の返済を銀行に求められる可能性がある

ワンポイントメモ

リバースモーゲージの利用は年々増えているようですが、メリットだけでないので十分に理解した上で実行してください。ただし、いざという時のために、リバースモーゲージを積極的に取り入れている金融機関等を事前に把握しておくことも重要かもしれません。

お使いのブラウザーはこのサイトの表示に対応していません。より安全な最新のブラウザーをご利用ください。