オリオン税理士法人
雑記

神の与えた試練


時として、人はスイッチが入るように強迫観念にさいなまれることがあります。

一週間ほど前から、目がゴロゴロ痛く

普段は自然治癒力を信じて、特に気にもしないのですが

中々直らず、いよいよコンタクトからメガネに代えて2,3日過ごしておりました。

ただ、妻にも言われようやく重い腰を上げて

近所の病院に開診とともに行ったのですが、

大変混みあっており、

待てる気分になりません。

あきらめて『会社に行くか~』と思いましたが、

会社へ行く電車の中で、池袋で眼科に行く手があった!と思い立ちました。

会社の近所の病院は10時開院のようなので、少し喫茶店で時間をつぶし

10時に一番乗りに行くと、

10時から受け付け開始で、診療は11時からだと言うではないですか。

『とてもじゃないがそんなには待てない、私は忙しいのです』と心の中でつぶやき

踵を返しましたが、

急に、『これは神様に試されているのではないか?』と心が波立ちました。

ここで診療してもらえなかったことが将来何か悪い方向へ・・・・。

ここは『え~い』覚悟を決めて『1時間待たせて頂こう!』と

ただ、この時私の心理は既に・・・、

『病院で治療を受けるだけのことがこんなに困難ということは何か運命がいたずらをしている、

しかも、よくよく考えると頭も2,3日前から痛いような・・・』

そんな良からぬことを考えながら、1時間、上の空で新聞の字面だけを追っていると

「水品さん」と看護師さんの声。

『いよいよか!』

『きっと、この病院ではどうにもならず、大学病院への紹介状をもらうだけだ。だが先ずは病状を確認してもらおう』

と思いつつ

名前は分からないけどレンズ越しに先生と見つめ合うような形の眼科特有の器具に顎を乗せると

先生が、いきなり銀色の長い棒状のようなものを取り出し、

私の目に近づける。

『麻酔もなしでメスを直接“目”には、危険すぎる!!』と思った刹那!

「治りました」と先生の言葉。

あまりにも私の心とはかけ離れた言葉に、再度聞き直すと

「治りました」とのこと。

『医師とは断定的な言葉を嫌い、曖昧を信条とする習性の職業と聞くが、なにゆえ断定できる??』

と、混乱していると

「ゴミが入っていました、で取りました」とのこと。

メスと思った器具はピンセットであった。

私は恥ずかしさから、夏を先取りしたように汗が噴き出たことは言うまでもない。

『今回は、神の試練ではなく、たわむれであったか・・・。』

と、ホッとした私でした。

皆様も、季節の変わり目です。

体調管理をしっかりして、万全の体調でお過ごしください。

水品

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