1.医師による処方箋「運動療法処方箋」が必要です。
たとえば、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病であり
その治療のため医師の指導のもと運動療法処方箋に基づいて
運動を実施していることが条件となります。
2.運動療法を行うに適した施設として
厚生労働省から指定された「指定運動療法施設」を使う必要があります。
2022年時点で全国で200ほど施設があります。
まずは、利用しようと思う施設が指定運動療法施設に該当するかどうか事前に確認が必要です。
*スポーツジムだけではなく温泉を利用したものもあります。
指定運動療法施設は以下の厚生労働省のWEBサイト内にある
運動型健康増進施設(認定施設一覧)から調べられます。
3.施設での運動を週1回以上の頻度で8週間以上にわたって継続して行うことが必要です。
生活習慣病の予防・改善には適度な運動習慣が効果的とされており
運動の習慣化が求められるためです。
対象のスポーツジムであっても週1回通えない場合は医療費控除を受けられません。
定期的に継続して通う必要があります。
確定申告の際には、利用が終わった際に受け取った領収書及び
医師から作成していただいた実施証明書をもとに医療費控除の申請を行います。
魅力的な仕組みですが、実際のところ利用するハードルが高く
あまり利用されていないのが現状です。
その理由の一つとして挙げるのが指定施設の数が少ないこともあります。
人生100歳時代といわれるなか
健康寿命を延ばすための対策を国が推し進めようとしています。
今後は対象施設の要件の基準を緩め
現在200カ所程度しかない医療費控除を受けるための指定施設を増やす予定です。
生活習慣病と診断された時点での利用ではやや遅いような気もしますので
より利用しやすい環境整備がされることを期待します。
t.w