令和4年1月1日以降制度が延長され、税制対象が変更されます。
セフルメディケーション税制とは健康診断などを受けている人が
一部の市販薬を購入した際に所得控除を受けられるようにしたもので
この税制は軽い症状の場合には医療機関を受診せず市販薬を使うよう促す狙いがあります。
適用の要件は変わらず、一定の健康診断等又は予防接種を受けていること等
健康保持増進及び持病の予防への取り組みを行っていることが要件です。
見直し後も医療費控除と併用することは出来ず
制度の対象となるスイッチOTCを購入した
年間の合計金額が12,000円を超えた分(上限88,000円)について所得控除を受けることができる点も変更はありません。
*スイッチOTCとは 医師が処方した薬のうち副作用が少なく安全性が高いと認められたものが
市販薬(OTC)に転用(スイッチ)した医薬品のことです。
■変更点
・適用期間の延長
令和4年1月1日から令和8年12月31日まで5年間延長
・税制対象医薬品の拡大
カルシウム剤や強心薬など医療費を抑制する効果が低いことなどを理由に対象から外す一方
風邪や花粉症といった一般的に患者が多い症状に対する市販薬への摘要範囲を広げました。
対象となる医薬品には共通識別マークが包装上に表示され
レシート(領収書)上にも税制対象医薬品であることが明記されています。
ただしこの共通識別マークは掲載が義務化されているわけではありませんので
新たに対象となったばかりの医薬品については
共通識別マークがついていない場合もありますので注意してください。
*共通識別マーク
・手続きの簡素化
健康診断等の健康保持増進の取り組みに関する書類の確定申告への添付は不要となりますが(5年間手元保管)
取り組みに関する事項を明細への記載が必要です。
*参考
OTC医薬品の具体的な品目一覧
厚生労働省ホームページに掲載の「対象品目一覧」をご覧ください。
t.w