国税庁から、電話加入権の評価見直し(財産評価基本通達改正)のパブリックコメントが開始されています。
意見公募は5月19日までとなっています。
これまで電話加入権は課税時期における通常の取引価額に相当する金額や、国税局長の定める標準価額により評価することとされていました。
今回の改正では、上記評価を廃止し、売買実例価額、精通者見価格等を参酌して評価することとなります。
また、申告の際には、一括して評価する家庭用動産等に含めて差し支えないものとされる予定です。
現在、国税庁HPで公開されている令和2年分の東京都の電話加入権の標準価額は1,500円となっています。
特殊な番号を除いてほぼ無価値であると思いますし、これによって財産評価に大きな影響はありませんが、
毎回国税庁のHPから標準価額を調べる手間がなくなりそうです。
なお、この改正通達は令和3年1月1日以後に相続、遺贈または贈与により取得した財産の評価に適用することとされる予定ですのご留意ください。
(T.I.)