世界にはさまざまな税金があります。
アメリカ・ニューヨークでは交通渋滞の緩和を目的に、中心部に乗り入れる車両を対象にした「渋滞税」がアメリカで導入されました(いつまで続くかはわかりませんが…)
イギリスなどではすでに導入されている税金ですが、日本でも検討されているようです。
日本では、世界的に珍しい税金として「入湯税」があります。
地方税で定められている目的税で、1人1日150円を標準としていますが、減免措置を行っている市町村も多くあります。利用者が温泉などの経営者(特別徴収義務者)に支払い、特別徴収義務者が地方自治体へ納税します。
旅館などで宿泊する場合にも課されますが、宿泊料金はWebで前払するのに対し、入湯税や宿泊税のみを現地で支払うことも多いのではないでしょうか?
旅行サイトなどでは、決済金額に含まれず現地支払する旨がはっきりと記載されています。
これは、課税上の影響によるものではなく、手続きやシステム上の問題と考えられます。決済にかかる手数料や納税までの手続きの煩雑さを考慮し、現地決裁の方法が多く用いられているようです。
観光立国を宣言する日本。オーバーツーリズムに備えた財源を上手に確保できる方法の一つとして、入湯税や宿泊税が重要な税金になるかもしれません。
(ari)