雑記
“ユースエール認定”と“もにす認定”
前回のブログにて、2024年度の税制改正を絡めながら
新たに新設された税制優遇措置で関連のある認定制度2つについて、取り上げました。
女性でも子育てしながら、もしくは妊活をしながらでも働きやすい職場については
くるみん認定
女性の活躍推進に向け、企業が何らかの取組みを実施している企業については
えるぼし認定
国には、様々な認定制度があります。
今回は、上記以外で、厚生労働省が認定する制度を更に2つほど、ご紹介したいと思います。
2015年に創設され、若者に向けた認定制度
ユースエール認定
こちらは、若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況が優良な場合に認定され
若者雇用促進法に基づき、300人以下の中小企業が対象になります。
厚生労働省は、ユースエール認定制度のメリットとして
「ハローワーク等で重点的PRの実施」
「認定企業限定の就職面接会等への参加」
「自社の商品、広告などに認定マークの使用が可能」
「日本政策金融公庫による低利融資」
「公共調達における加点評価」を挙げています。
参考:厚生労働省 「ユースエール認定制度」
障害者雇用に関する
もにす認定
障害者の雇用の促進及び雇用の安定に関する取組の実施状況などが優良な中小事業主を
厚生労働大臣が認定する制度で、常時雇用する労働者が300人以下の事業主が対象です。
厚生労働省は、もにす認定制度のメリットについて
「厚生労働省・都道府県労働局・ハローワークによる周知広報の対象」
「日本政策金融公庫による低利融資」
「公共調達における加点評価」を挙げています。
参考:厚生労働省 「障害者雇用に関する優良な中小事業主に対する認定制度(もにす認定制度)」
今回取り上げた上記2つの認定制度については、税制優遇措置はありませんが、資金調達面でのメリットなどを受ける事が可能です。
国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)」によると
現在、日本の総人口は約1億2,000万人ですが
2070年には、我が国の総人口は8,700万人、1年間に生まれる子どもの数は現在の約半分50万人
高齢化率は39%という非常に厳しい見通しが出ています。
参考:厚生労働省「将来推計人口の概要」
今後、ますます働き手の減少が見込まれる中、AI・ChatGTP等の活用が叫ばれていますが
改めて、社会の中心は生きている人間、一人一人です。
人的資本経営など「人・モノ・金」でいうところの「人」に焦点が当てられ
人に掛かる費用を「コスト」でなく「資本」として考える等
見直されつつありますが、原点に立ち返り、一人一人の「人」「個」を大切にしながら
様々な人がそれぞれの立ち位置で、切り捨てられることなく、今後も活躍していける
そんな社会になるといいなと思います。
K.K.K