つい先日、我が家に大ニュースが届きました。
よわい75歳の、我が母がついに会社を辞めました。
保険会社の外交員として42年間勤めあげました。
この母、3年ほど前から
来年の春には辞めると言い続け
私や姉弟には「やめる、やめる詐欺」や「閉店セール商法」と言われ続けていたので
何の前触れもなく、突然辞めてからの報告でした。
以前にも書きましたが我が母、
女手一つで姉弟3人を育て上げた、強い女性です。
ぼくの初任給であげたプレゼントそっちのけに、初任給の額を聞き
「なさけない、お前は私を超えられない」と凄むデリカシーの少し欠けた女性です。
結婚をしようと当時の彼女(奥さん)を紹介すると、恐怖で泣かせてしまう女性です。
ただ、そんな母親だから
いつでも頼れる、我が家の絶対エースでした。
そして、この親にしてこの子ありと、根拠のない自信を僕に与えてくれる女性でした。
そんな母親が、僕が独立する際に掛けてくれた言葉が
「誰かの役に立たなければ、意味がない」でした。
母にこの信念があったからこそ、きっと42年間続けられたのだと思います。
僕はどうだろうか?いつも心に突き付けられます。
これからは、頼る存在から、労わる存在に代えて、少しはお返しできたらと思います。
我が家の一大ニュースでした。
水品