オリオン税理士法人
消費税

ETCクレジットカードのインボイス


 インボイス制度が始まりました。
 原則的な取り扱いを行うと、事務的にもかなり手間を要するものもあります。

 車で移動することが多い会社にとって、搭載したETCクレジットカードでまとめて精算するということはよくあることだと思います。ETCクレジットカードで支払った場合、インボイスの対象となる書類は「利用証明書」というETC利用照会サービスで取得したものです。
https://www.driveplaza.com/cms/box_side_news/2023/0915/etc_Invoice-system_start.html

 従来、ETC利用分についてクレジットカードの利用明細書を保管していたものが、インボイス制度が始まることで「利用証明書」をそれぞれダウンロードする必要がでてきました。「利用証明書」は、搭載機やカードごとに取得することができますが、複数のカードや車両を保有している会社にとって、毎月のように発生する証明書を取得するのことはかなり手間のかかる作業でしょう。

 このETCクレジットカードについては、国税庁からのQ&Aで一部この保管要件が緩和されています。
https://www.jb-honshi.co.jp/corp_index/news/pdf/2023/230919news-1-a.pdf
 従来保管していたクレジットカード利用明細書があれば、「利用証明書」の保管は高速道路会社等ごとの任意の一取引のみで充足することになりました。

 インボイス制度の事務的な負担を考えると、今後もこのような緩和策を期待せずにはいられません。

※今回の保存要件の緩和には、ETCコーポレートカード及びETCパーソナルカードは含まれません。

(ari)

お使いのブラウザーはこのサイトの表示に対応していません。より安全な最新のブラウザーをご利用ください。