厚生労働省のHPに社会保険の適用拡大の特設サイトが開設されるほど
被用者保険の適用拡大が進められています
厚労省:社会保険の適用拡大の特設サイト
その背景には、今後予測される人口減少、そして高齢化の進展があります
間近に迫ってきている事としては
団塊の世代が全て75歳以上になる2025年問題です
医療費はもちろん、介護保険制度の開始当時(2000年度)3.6兆円だった介護費用は
2020年度には11.1兆円、2025年には15.3兆円になると推計されており社会保険制度の支え手を増やす必要があります
被用者保険の適用拡大の一つとして
2024年10月より
厚生年金保険の被用者数が50人超である場合、短時間労働者の社会保険の加入が義務化されます
(現在の対象、100人超から引き下げられ、適用範囲が中小企業に及びます)
常時51人以上、厚生年金の被用者がいる場合
次に考慮すべきは、誰が短時間労働者に該当し、加入義務が発生するのか、という事です
対象の短時間労働者は以下の通りです
1週間の所定労働時間及び1か月間の所定労働日数が
同一の事業所に使用される通常の労働者の4分の3未満である者
ですが、上記に該当しなくても
以下の全てに該当する方は対象となります
①週の所定労働時間が20時間以上である
②所定内賃金が月額8.8万円以上である
③2か月を超える雇用の見込みがある
④学生ではない方
少しわかりづらいかもしれません
厚労省のHPにリーフレットがあります
厚労省:被保険者数が51人以上の企業等の事業主のみなさまへ
また、社会保険の適用拡大の特設サイトでは
短時間労働者を社会保険に加入させるにあたり、社会保険料の負担額をシミュレーションできるページもあるので対象となる場合、来年に向けて、どの程度、会社として負担が増すのか等、少しずつ準備を進めておいた方が、慌てずに済むかと思います
K.K.K