皆さんは、この肖像画がどなたかご存じですか?
http://m.mkmail.jp/l/i/nk/kdgdm4cmtest
※文化遺産オンラインHP
正解は「徳川家康」です(タイトルに応えありました)。
「しかみ像」といいます。
この肖像画は、まさに先日の大河ドラマ「どうする家康」で放映された
武田信玄との三方ヶ原の戦に惨敗し、
命からがら浜松城に敗走した(恐怖のあまり脱糞したといいます)際に
自身の慢心を戒めるために、絵師に描かせたと言われています(諸説あり)。
ただ、圧倒的に武功に勝る武田信玄と、凡庸と思われた家康が
たどるその後の運命は大きく異なります。
武田信玄は、その後京都へ上洛する道半ば病死し、武田家も信玄亡き後10年足らずで滅んでしまいます。
一方、家康は260年続く天下泰平の世を築き上げました。
まさに、現在の企業にも通じる事業承継の妙です。
信玄は、日本一の誉れも高い武将でした。今で言うところのカリスマ経営者です。
ただし、自分の死を前に「三年間は自分の死を隠すように」や
勝頼(後継者)を他の重臣と同格にあつかうような言葉を残して亡くなります。
一方、家康は天下統一から二年で征夷大将軍の座を秀忠に譲り、その後の家督相続や
徳川御三家など仔細に承継の仕組みを作り後継者育成に励みます。
奇しくも、ビジョナリーカンパニーのなかでジェームズ・C・コリンズも言っています。
企業が偉大な境地にたどり着くための経営者や上司に必要なリーダーシップとは
カリスマ的な個の能力ではなく
「個人としての謙虚さ、そしてプロフェッショナルとしての屈強な意志の強さ」であると。
まさに、家康は武将としての己を凡庸であると知るがゆえに謙虚であり、
他方で、天下統一を諦めない強い意志があるからこそ、平均寿命が50歳の時代に60歳で天下統一を果たしたのです。
私も「どうする水品??」と翻弄されつつも謙虚さと強い意志を持ち続けたいと切に思います!!
大それた野望などはございませんが。
水品